2010年7月アーカイブ

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翌朝、ゆっくりと起きてボレーを開ける。
今日も暑くなるよ〜と言っている南仏の朝の光と、風にのってやってくるミントの香りを感じたら、旅のはじめのことは色々と吹っ切れた。
というか、こんな素敵なところにいられるのに吹っ切らないともったいないじゃない!

さあ!朝ご飯を食べよ〜っと!

ささっと着替えて、朝からテキパキと気持ちよく働くアンヌの待つ1階へ下りる。

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『よく眠れた?朝ご飯は庭で食べる?それとも中で食べる?』
『もちろん庭で!』

ということで、アンヌお手製のたくさんのジャムやヨーグルトのデザート、かごいっぱいのパンたちがずらりと並び、これだけでもう今日は幸せです〜〜

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毎朝、摘みたての花がナフキンの上にちょこんと添えてあって、その香りを嗅いでひと呼吸おいてから食べ始める。なんて優雅なのかしら・・・

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今日の予定は蚤の市めぐり。
『有名なソルグより、カルパントラのほうがきっと面白いものが見つかるわよ〜』というアンヌのおすすめでまずはカルパントラへ向かいましょ!

また迷子にならないように、アンヌに道順を丁寧に書いてもらって・・・・行ってきます!


昨日は焦ってよく見ていなかったコクリコの絨毯が広がるのどかな道を、今日は車の窓を全開にして走る。

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やっぱりここが好きだなあ・・・・と思う。

そして、蛍光色やセンスゼロの立て看板がのどかな畑や田んぼの中に乱立する日本の景観を本当に悲しく思った。

カルパントラに着いたのはもう11時近くで、帰り始める人もぱらぱらと。
運良く車も停められて、さっそく物色開始です♪

そんなに大きなマルシェではないので、30分もあればざ〜っと一周できます。
一周目は目についたものをチェックして、2週目でじっくり細かく見る。そして3週目でやっと価格交渉。お店の人も4度目はないと思ったのか、結構おまけしてくれた!

その後ソルグにも足をのばしてみたけれど、観光地価格でやっぱり高い・・・

今日の収穫は、結局カルパントラで購入したランプ3個とビンの中に手書きの詩が丸めて入っているオブジェ、トナカイや馬のおもちゃ、古い糸巻き。

帰ってから気がついた・・・・。こんなに割れ物ばかり買っちゃって、この先(イタリアとスペイン→日本)ど〜やって持っていこう・・・ってことに・・・。

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R0012386_2.jpg雪解け水の流れる水際のレストランで軽くお昼ごはんを食べ、気持ちを切り替えて車に乗り込む。日本からプリントアウトしてきたミシュランの地図を握りしめ、いざ出発!

海外で車を運転する際は、あらかじめミシュランのサイトで出発地点と到着地点の住所を入力してルートを細かくチェックしてから行きます。
しかしながら、運転初日ということもあってどんどん過ぎ行く道路標識を目で追うのが精一杯・・・GPSも付いていないレンタカーのため、何度か道を曲がり損ねたりしているうちに、あれれ??なんだか違う方向に向かっているような・・・?

そんな時はあわてず騒がず、と言いたいところだけど、やっぱり焦る!

とりあえず、大きな交差点に出て、宿に近い街の名前の標識を追って進みましょう。

ナビをしながらふと、人生行く先が見えなくなりそうな時、やっぱりこうやって一度岐路に戻ってみることが大事だよな〜なんて呑気に考えたりして・・・


その後、宿がある街までなんとか入ったものの、宿の建っている道がどうやっても見つからない!フランスはすごく細い道でも名前がついています。しかもその標識が小さい・・・

これは誰かに聞いた方がよいね!とスーパーへ駆け込む。
するとレジの人やそこに並んでいるお客さんみんなで、サービスカウンターのパソコンに表示されたグーグルマップを覗き込み『あそこを曲がったらいいんじゃない?』とか『ええ?こんな道の名前知らなかったよ』とか、完全にお店の営業止まってるし!
ありがとう!

そこで夕飯のお惣菜や水を買い込み、レジの男の子がプリントアウトしてくれた詳細な地図と手書きの案内図を握りしめ、少し日の傾きはじめた田舎道を急ぐのでした。

そして・・・やっと見つけた道!!

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えええ??これ〜〜??

もっと広い道路を想像していただけに、何度か通り過ぎてました、ここ・・・・。
はっきり言って農道です。
まあ、ウチがあるのも草ぼうぼうの農道だけれど(笑)。

時間は夕方6時を回っていました。
心配した宿のオーナーが、道路まで出てずっと待っていてくれたみたいです。

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宿の名は『mas la chauvette

18世紀の農家の納屋を改装してシャンブルドットにしています。
ホームページを見つけた瞬間、ビビっとくるものがあって『行かなくちゃ!』って思ってしまったところ・・・

やっとこさ、たどり着きました。

農道からさらに奥まった広大な土地に、大きなプラタナスと共にその建物はたたずんでいます。


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『道に迷っちゃったでしょ〜〜さあさあ、入って入って!』
とオーナーのアンヌが生き生きとした笑顔で迎えてくれました。

その、長い月日をしのいできた建物に入った瞬間、思わず歓声が!

だってこんなに素敵なんだもの!!



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もう、どこもかしこもかわいすぎて、かっこよすぎて完全に目が泳いでました。。。

『とにかく荷物を置いて、まだお日様があるから庭で何か飲まない?』
とうれしそうに話すアンヌに促され、私たちが泊まる部屋へ重いスーツケースを置きに階段を上ります。

そして部屋のドアを開けてまた大興奮!

だって・・・・

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はあ〜〜〜
完全に心をわしづかみ。

ハートの目のまま、庭に出ると初夏の南仏の大地を吹き抜ける涼やかな風が、長旅の疲れを労ってくれるように髪を揺らしてくれるのでした。

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